生命保険会社である住友生命がアプリを提供している?
住友生命(スミセイ)といえば俳優の瑛太さんが出演している「1UP」のテレビCMが有名だと思いますが、実は同時に「Vitality(バイタリティ)」のテレビCMも流していたのをご存じでしょうか?
どちらも俳優の瑛太さんが出演しており、30秒程度の短いCMなので、違うものを紹介しているCMだと気が付かなかった人も多いと思います。
「1UP」というのは保険の商品名で、「Vitality(バイタリティ)」は健康プログラムサービス(健康増進乗率適用特約)の名称になります。
Vitality(バイタリティ)は利用者の健康状態や日々の活動データが必要になりますが、保険会社に活動データを連携するために、スマートフォンのアプリが提供されているのです。
この記事では、健康応援プログラムサービス「Vitality(バイタリティ)」を中心に解説していきます。
住友生命が提供しているバイタリティ(アプリ)が利用できる保険商品は?
バイタリティの正式名称は健康増進乗率適用特約という名前の特約で、付加できる保険商品は限られています。
2018年11月現在では、総合保障タイプの「1UP」と医療保障の「ドクターGO」のみに付加することができます。
ちなみに、「1UP」と「ドクターGO」に関しては、バイタリティを利用しないパターンの契約も可能です。
住友生命が提供するアプリ「Vitality(バイタリティ)」のサービス内容は?
住友生命のアプリ・バイタリティでは健康増進の取り組みをポイント化しており、取り組みによってポイントが付与され、ポイントの累計によってステータスが決まる仕組みになっています。
ステータスによって保険料の割引が適用されたり、健康増進を継続させるために様々な特典が用意されており、ステータスに応じて、宿泊費の割引や提携先企業による各種割引を受けることができます。
特に健康増進の取り組みが保険料に直結するというのは新しく、利用者の方にとっても一番気になる点だと思いますので、ここからは保険料の割引率について説明していきます。
Vitality(バイタリティ)を利用するとどれくらい保険料が変わるのか?
バイタリティを利用すると利用しない場合に比べて1年目から保険料が15%も割引されます。
2年目以降は、ステータスによって割引率が変わりますが、ステータスごとの割引率はゴールド:+3%、シルバー:+1%、ブロンズ:変動なし、ブルー:-2%となっており、ゴールドが長期間続けば最大で30%が割引になります。
逆に、健康増進にあまり取り組まずにブルーになると保険料が割り増しされてしまい、さらにブルーの期間が長期間続くと、バイタリティを利用しなかった場合に比べて保険料が最大で10%割り増しになってしまいますので、注意が必要です。
住友生命のアプリを使ってどのように健康増進に取り組むのか?
住友生命のアプリではスマートフォンなどで健康状態や食生活に関するいくつかの質問に答えることで、ポイントが獲得できます。
さらに健康診断の結果をアップロードしたり、スマホや時計型のウェアラブル端末で歩数などを測定して活動内容を報告することによってポイントが獲得できます。
運動をされる方はランニングやサイクリングなどの運動イベントに参加すると、距離に応じえてポイントをゲットすることもできます。
もともと、バイタリティはディスカバリー社が17の国・地域で数百万人の顧客に販売している商品で、そのノウハウを住友生命が日本でも利用しているかたちになります。
そんな住友生命のバイタリティアプリの口コミ・評判が最悪??レビュー点数2.1の衝撃
満を持して提供を開始した住友生命のバイタリティの口コミ・評判をApp Storeのレビューで確認したところ、大手とは思えないほどのレビュー点数の低さでした。。
3,378件もの評価があるにも関わらず、住友生命バイタリティアプリの評価とレビューでは、5段階評価中2.1という衝撃的な数字になっています。
特に気になったのが★1の評価。
何故、ここまで評価が低いのか、悪い口コミ3件と良い口コミ1件を抜粋して、個人的な解説も交えてお伝えいたします。
住友生命バイタリティのアプリの悪いレビュー1:ダメアプリ
アプリが不具合を起こしすぎて、ストレスが溜まり精神衛生上健康を害しそうになったため、解約したくなったようです。
しかし、赤いアンダーラインを引いてありますが、やはりアプリを解約するということは同時にバイタリティも解約するということ。
なので、保険料も上がるということで渋々、このアプリを継続しているようなんですね。
確かにバイタリティの保険料は月額864円(税込)かかっていることを、アプリ使用料と考えると非常に割高なものと感じるでしょう。
ただ、この月額の中には、保険料の割引であったり各クーポン券の発行などもあるので単純にそれだけはないのですが、やっぱり不具合の多いアプリを使用しなければいけないという制約はストレスを与えるということになりますね。
住友生命バイタリティのアプリの悪いレビュー2:ユーザビリティがお粗末過ぎる


長文であったので、2枚に渡ってスクリーンショットをご紹介しています。
特にご覧いただきたいのが、特典で得たチケットを使用する時に使用済みかどうかの判断の反映が遅いというアンダーライン3番目ですね。
使用済みのチケットを使用するなんていうのは顔から火が出るほど恥ずかしくなってしまうので、やはりできるだけ早くユーザーに沿ったアプリ展開をしてほしいですね。
ただこのアプリ、コメントを読み進んでいくとどうやら日本では作られていないようなんです。
住友生命バイタリティのアプリの悪いレビュー3:契約時から呆れること
こちらのレビューを見ると確かに問合せをしたところ、南アフリカの会社のであるため、簡単に修正できないとあります。
確かにバイタリティ自体、元々は南アフリカの金融サービス会社のディスカバリー社の取り組みに住友生命が賛同する形でスタートしたので、関係性はあるでしょう。
このディスカバリー社がインセンティブがあれば、運動量が上がる!という研究結果を公表したことから、現代人に運動習慣をうまく取り組ませる試みであることは言うまでもありません。
ダイエットだって、なんだって、お得になるという目標があれば頑張れてしまうものなので、是非、ここはバイタリティのアプリ自体の改善をしてこの取り組み自体は継続していってほしいところですね!
住友生命バイタリティのアプリの良いレビュー:Vitalityで健康増進!
こちらの方はご夫婦そろって、Vitalityに加入し、毎日、このアプリで運動量を上げているようです。
住友生命の目指している意義については、何の文句もつけられません。
もちろん、運動量や体重などの健康面で保険料が安くなれば、それはそれでお互いにwin-winになるはずです。
しかしこれほどまでにアプリでの低評価になってしまうのはやはり住友生命という旧財閥系保険会社だからこそでしょう。
『大手なのにどうして?』という疑問は同じミスをしたとしても零細企業ならば叩かれることもないでしょう。
セブンpayのようなお粗末なアプリに終わらず、これからも日本の健康寿命を延ばすためにも是非、邁進していただきたく思います。
住友生命がアプリを提供する理由は?
一見すると、生命保険会社がアプリを提供する意味はあまりないように感じますが、生命保険は損害保険のように毎年更新するタイプが少ないので、加入後契約者に対して、担当者がコンタクトをとるのが難しくなっています。
しかし、アプリを利用することにって、契約者は1日の活動データを住友生命に提供し続けることになるので、担当者は契約者の情報が得られ、新しい商品を提案するきっかけを作ることができます。
また、健康増進に常に取り組んでいる方は、何もしない方に比べて保険金や給付金の支払いは少なくなり、比例して必要な保険料も少なくなりますので、アプリを利用して健康になってもらうことは保険会社として大きなメリットになります。
契約者側も保険料が安くなるかがかかっているので、保険会社に定期的に情報を提供することに違和感なく、長期的に繋がりがもてる工夫がされていると思います。
住友生命が提供するアプリ「Vitality(バイタリティ)」を利用するうえでのデメリットは?
住友生命のアプリ・バイタリティは保険料が安くなるなどの良い点に目がいってしまいがちですが、デメリットも理解しておく必要があります。
バイタリティを利用するためには、利用料として、月額864円(税込)が保険料と別に必要になります。
また、病気や妊娠で入院などした場合でも、特に考慮されずに中断することもできず、将来的に健康状態が悪化して本当に保険が必要なときに保険料が高くなってしまう可能性もあります。
あとはそもそもスマートフォンやウェアラブル端末を持っていないと、データを住友生命に送ることができないので、ガラケーしかないという方は利用するのは控えましょう。
目先の保険料割引だけでなく、長期間保険に加入したときにどうかという点で加入を検討してもらえればと思います。